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朝食おかず論
毎日暑い日が続いている。
朝なんかは食欲がなくなる。
なんか流し込めるもので軽〜く、なんて思ってしまう。
朝食のおかずとかどうしていますか?
私の定番は、卵と納豆である。
納豆の入っているケースに、卵を割り入れてかき混ぜる。
当然、ついているカラシやタレも一緒にブチ込んでしまう。
あとはご飯にかけて、一気にかっこむだけだ。
これが定番なのだが、特に日曜の朝なんかは遅く起きるせいもあって、いつもと違う朝食をとりたくなる。
こんなときは、我が家では"焼き海苔"である。
朝御飯は通常、茶碗にもった冷や飯の上に小さな皿でフタをして電子レンジでチンなので、この皿にしょう油をチョットそそぎ込み、それからコショウをふりかけ、焼き海苔をそれにつけたもので、ご飯をくるんで食べるのである。
これがおいしい。
焼いたばかりの海苔ならなおさらだ。味付け海苔だと、もっとおいしい。

子供の頃、朝食用のおかずといえば、なぜか我が家では"チーズオクラ"だった。
これは、プロセスチーズを1mm程度に薄く切ったあとに細切りにし、うでたオクラを同じく薄く輪切りにしたものと混ぜあせてから、しょう油をぶっかけてかき混ぜたものである。
これが結構サラサラとかっこめるのだ。
オクラをうですぎないことが、作る際のポイントだ。
現在は夏だから食卓にでてこないのだが、春先になると"ねかぶ(根こんぶ)"がでてくる。
これは、根こんぶ2・3枚をみじん切りにしてから、おろしたショウガと合わせ、しょう油をぶっかけたものである。
なんか、なんでもしょう油をぶっかけているような家系だと思われそうだが、なんでもしょう油をぶっかけてしまうのである。
そうである。
我が家は昔から、"糸を引くものは体にいい"と言われてきた家系なのである。
そういえば、たまにいたんだものとかを食べさせられて、トイレに駆け込んだこともしばしばであった。
文句をいうと、"腹に入れてしまえば、なんでもいっしょ"と屁理屈で返されたものだった。

子供の頃、冷蔵庫や食棚に必ず装備されていたものは、"江戸むらさき"を筆頭とする"ねりのり"、"ねりうに"、"青じその実"だった。
子供の頃ご飯にかけて食べると、親に怒られる食べ物の代表格だった。
なら、なぜ冷蔵庫に入っていたのか、未だ持って謎である。
このたぐいの朝食おかずで、買ってきてはよく失敗するものは、辛子ナスである。
そう、私は辛子ナスにも目がないのである。
辛子系の食べ物が好きで、子供のころ親によく、"そんなに辛いものばかり食べていると、馬鹿になるよ"といわれ続けていた。
たしかに、その通りになった。
でも、おいしい辛子ナスの選び方知っていますか。
最近の辛子ナスは、ナスの塩味がきつい。
この辛子ナスは温泉地などのおみやげとして定番だが、どういうわけか関東以北のものは近年おいしくない。
一般に、袋の上からナスを指で押してみて、ぺたっとつぶれるくらいに柔らかいものはおいしくない。漬けすぎなのだ。おまけに塩味がきつい。
なんかあまり体によくない、お茶漬けサラサラ系のものばかり揃えていた家のようにきこえるかもしれないが、事実そういうものばかり揃っていたのである。

さておしまいに、年に一度か二度、無性に食べたくなる朝食の最悪な食べ方をご紹介しようと思う。
その名は"猫まんま"である。
想像のつく方には申し訳ない。
今回はそういうオチなのである。
これも子供の頃、朝から親を怒らせるのに最適な食べ方であった。
作り方は、
  1.温かいご飯の真ん中に、箸であなを作る。
  2.マーガリン(バターならなお可)を適量とって、そのあなの中に投入する。
  3.あなを埋めて、しょう油をそのまわりにかける。
  4.全体をかき混ぜる。
と、これだけなのだが、たまに食べるとことのほかうまい。
そうなのだ。ここまで書いてきて、気がついた。
最後まで、しょう油をぶっかけて食べる食べ物ばっかりだった。
我ながらとんでもない家に生まれたものだと思うばかりだが、あらためてしょう油に感謝したい。
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