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おやつ論(懐かし編)
その昔、おやつといえば魚肉ソーセージの時代があった。
魚肉ソーセージを知らない方もいらっしゃるであろう。
ソーセージにしてソーセージにあらず。
魚肉ソーセージの原材料は、ほとんど「お魚」なのである。魚肉ソーセージというくらいだから当然なのだが。色はピンクだけど、普通のソーセージのように豚は一切使用していない。
食感はといえば、ほとんどハンペンである。
どのメーカーでも同じか覚えていないが、基本的に朱色というかオレンジ色というか、その系のビニールで覆われ、上下をアルミの輪っかで結わえられていた。
開けたにコツがあり、うまく開けないと表面のツルツルが出てこなくなり、ほんとにピンク色のハンペンのような味になるのであった。
1cmくらいの輪切りにして炒めてよし、そのままかぶりついてよしという、おやつに最適な食べ物であった。ビールのおつまにも最高だ(子供の感覚じゃなくなってきているな)。
今でも2本で100円くらいで、100円ショップなどに並んでいる。

子供の頃、もらえる小遣いはほんのわずかであったので、私が買えるお菓子の種類は限られていた。一銭店屋でずっと粘っている、店主泣かせの子供であったのだ。
飴系はこどものおやつの定番だが、「ボンタンアメ」は自分で買った記憶がほとんどない。
数多くの飴が手にはいるが、値段が結構張った。その割にアメといってもグミに近く、すぐになくなってしまうので、友達から貰うことで手に入れていたような記憶がある。
一番買うことの多かったアメは、「糸付き」アメか「大玉」だったような気がする。
「糸付きアメ」は、凧糸の先に三角すいの形をしたアメが付いているものだ。アメには赤、黄、緑、青などの色が付いていて、その周りには大粒の半透明なザラメがいくつもついていた。
「大玉」は糸が付いていなくて、「糸付きアメ」の4倍くらいの大きさの「飴ダマ」だ。
飴そのものが大きくなったことと、その形が球で糸がないを除いて全く同じものだ。
大きなことは利点だったが、ザラメも多く、ザラザラで舌が痛くなるのが欠点だった。
缶に入っている「さくまドロップ」は、遠足の時にしか買えなかった。確かミントだと思ったが、これが出てくるとハズレとか勝手に決めていた。
「チョコボール」もどちらかというと、遠足用であった。中身はもちろん、キャラメル。ピーナッツは噛むとすぐになくなるという理由で敬遠されていた。
遠足のお供というと、「都こんぶ」も捨てがたい。クラスで何人かは必ず持ってきているヤツがいた。最近、味付けが替わって酸っぱさが弱くなっているのが、私は残念だ。
バスなどの乗り物に弱い自分にとっては、遠足といえば必ず持っていったものは「梅ガム」「うめぼしガム」「コーヒーガム」「クールミントガム」であった。
その中でも「梅ガム」「コーヒーガム」「クールミントガム」は、ほとんど指定品だった。
理由は簡単。味が長持ちするからだ。ロッテ系ガムは味が長持ちするのだ。
たまに「クールミントガム」だと思って「グリーンミントガム」を買ったりして、バスの中で噛んでからビックリガッカリ(辛さで)していた。
普段食べるガムは、もちろん「オレンジガム」か「フィリックスガム」のどちらかということで、相場は決まっていた。もちろん当たるからだ。味もまあまあだった。
そういえば、「笛ガム」というものもあった。円形で真ん中に穴が空いており、もちろん口にくわえて吹くと音がでるのだ。輪っかの形をしているが、実はその輪の内部は空洞になっており(共振させる必要があったのだろうか)、ガムとしての機能はあまり果たさなかった。噛むとすぐに味がなくなる点もチョット合点がいかなかった。だがそのせいだろうか。輪をつぶすときに独特のグシャッという噛み応えがあったのも事実である。
「オレンジガム」か「フィリックスガム」に慣らされた私たちは、その延長かガチャガチャで「10円ガム(玉ガム)」がでてきたときも、すんなり受け入れることが出来た。自分たちは、このが「ガチャガチャ10円ガム」が出現したとき、すぐにそれに乗り換えた。ロッテガム同様、味が長持ちしたからである。おまけにフーセンガムだった。「オレンジガム」「フィリックスガム」はここで力つきたようだ。
どれも、懐かしくてたまに買うことがある。「オレンジガム」や「フィリックスガム」も売っているのである。
だが、「ガチャガチャ10円ガム」は高い。連チャン袋10個入り500円とか、気軽に手を出せない高さなのだ。なんとかしていただきたい。
時期ではないが、夏のおやつといえば「ホームランバー」以外にはあり得なかった。
好み問題だが(今ではそんなこともないのだが)、氷系はダメだった(小豆アイスとか)。
アイスクリーム系でないとダメなのだ。
「ホームランバー」は、たしか当初30円だったくせに、当時では珍しく非常に脂っこかった(こいつが最高だったのだ)。さらに当たりがでると、何本かもらえた。
おまけに、食べ終わった軸は何本か集めて組み立てるという遊びも出来た。
子供心に、アイスといえばこいつ以外にはあり得なかったのである。
最近復活したらしいが、普段食べもしないくせに、こいつがなくなった時には非常にガッカリしたのを覚えている。

その後、成長した私(今でもチッコイ方だが)のおやつは、インスタントラーメンになった。
もちろん外でインスタントラーメンを作るのではない。「ベビースターラーメン」よろしく、そのタレの素を堅いままの麺にかけた後、袋のまま麺を粉々に砕いて食すという荒技を手に入れたのだ。
「ベービースターラーメン」よりも安価に、より多くラーメンを野外で食することが出来る。
コツは、いまはやりの生麺系の麺でなく、いかにもインスタントという白い麺を選ぶことだ。
またタレの素は、全てを投入してはならない。当然ながら、しょっぱくなる。
興味ある方は、お試しあれ。
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