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安らぎの音楽−邦楽編
今回は邦楽編。20年くらい前の女性ボーカルについて語ろうと思う。

エポは、私の女性ボーカルコレクションの走りになった歌手である。
そのとき耳にした「12月のエイプリルフール」は、どなたにでもオススメできるクリスマスソングである。これが納められたアルバム「PUMP!PUMP!PUMP!」はダメ曲が全くなく、彼女の最高傑作だと思う。「切りすぎた前髪」などは、その頃の彼女の魅力が凝縮されている。
その後何枚か彼女のアルバムを買ったが、「PUMP!PUMP!PUMP!」のような都会的でオシャレなポップ音楽はなぜか影を潜めてしまい、都会的ではあるのだがある種興ざめした音楽に走ってしまう。そのために、彼女のアルバムコレクションはそこで終了してしまった。
最近、彼女のFM番組で近頃の彼女の曲を聴いた。「PUMP!PUMP!PUMP!」の頃の彼女が復活していたのは、誠に喜ばしいことである。

永井真理子といえば、邦楽女性ロック歌手の走りといったところであろうか。
よく覚えていないのだが、エポをコレクションしていた同時期に、彼女も集めていたような気がする。こちらもエポ同様、あまりに短調的な曲ばかりになってコレクションが終了したが、「瞳・元気」などはGパン、白Tシャツ、ショートカットのいい感じがでていて好きだった。
その後しばらく彼女から離れていたが、「YAWARA」のテーマソングで再会した。
私が彼女のアルバムコレクションから離れる原因になったマイナー系ソングから脱却しかかっている彼女に会えて、なにか非常に嬉しかった思いがある。

飯島真理は、私のもっともお気に入りの歌手である。
声のタイプも歌い方も歌唱力も全く違うが、私にとっては日本のディオンヌ・ワーウィックといった存在である。
「ふざけんな! どのへんがディオンヌ・ワーウィックなんだ!」と怒らないで欲しい。あくまで私にとってはだ。
どのあたりがディオンヌなのかというと、ボロボロに疲れ果てて返ってきたときに、彼女のCD(私は廃盤になっている「VARIEE」を愛聴盤にしてよく「まりん」を聴いていた)をかけて惚けていると、どういゆうわけかこれまた飯でも作ろうかという気分になってくるのである。
そうなのだ。彼女もまた生気復活剤のような存在なのだ。
マクロスで有名になった彼女であるので、よく知られている曲といえばあの「愛おぼえてますか」ということになってしまうのだが、CD化されているやつは私にとってはNGである。なんか感情移入しすぎているのである。アニメの中で流されるサラリとした歌い方の方がいい。
そんな彼女であるが、アルバムの出来具合はアルバム毎に出来不出来が激しい。
その中でアルバム「マイ・ハート・イン・レッド」は彼女の最高傑作であるはずだ。
オープニング曲「Still」は、アニソン歌手という領域を脱皮した彼女の意気込みがヒシヒシと感じられる作品である。

私の唯一の邦楽ハードロック系女性歌手といえば、浜田麻里であった。
シャウトいえば、彼女は外せないだろう。
「Heart And Soul」がでる前からファンで前後数枚のアルバムを買ったが、「Heart And Soul」の頃が一番充実しているような気もする。

おとぎ話ジャンルというものがあるとは思えないが、彼女はそういうジャンル。とえいばそう、種ともこである。矢野顕子ジャンルとでもいうのであろうか。そういう歌い方なのである。
はっきりいって、なぜ彼女を知っているのか、自分でも全く記憶がない。なぜか知っていて、アルバムまで数枚購入した。
おとぎ話ジャンルというと、アイドル歌手のように歌唱力がないのかというように思われる方もいらっしゃるかもしれないが、実際は全く逆で、歌も歌唱力もピカイチなのである。
歌詞がおとぎ話をモチーフにしたものや、"ぼく"のようなフレーズが多いのが特徴である。
その昔、私は彼女を知っていることが自慢であった。周囲の誰も知らないと思っていた。
だが、私の先輩が彼女のファンクラブの一員で、かつライブにも行ったことがあると知って、非常にガッカリした思い出がある。

実はその昔、松原みきにも凝っていたことがあった。いまでいうアニソンシンガーというのであろうか。彼女がその走りの一人であったことは間違いがない。
彼女の声を最初に聞いたのは、たしか「GU−GU−ガンモ」だったが、彼女の作品で一番覚えているのは 「あいつのブラウン・シューズ」だ。
その後えらく長い間彼女の名前を忘れていたが、何十年かぶりに彼女のCDを購入した。
ガンダム0083の「THE WINNER」である。
エキセントリックオンリーだったその昔の歌い方は、いつの間にかエキサイティングな歌唱法に変わっていた。もちろん「MEN OF DESTINY」も手に入れた。
ガンダムシリーズの中で、0083は私の一番のお気に入りであるのだが、彼女がその出来に一役以上買っているのは間違いがない。
実は彼女のことは、今回の導入部分になるはずだった。
だが、なんということであろうか。2004年10月7日に44歳で死去されていた。
この事実を、これを書こうと検索していて、たったいま知った。
3年にわたる闘病生活をしていたらしい。あまりのことに、ちょっと涙が出た。
オチを変更して、今回は祈りでしめたい気分になった。
彼女に安らぎのあらんことを...
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